グループのルール例と、自分たちのルールの作り方
実際のコミュニティから集めたグループのルール例と、プライベートグループ向けの短いテンプレートを紹介します。ルールの周知、ピン留め、運用のしかたもまとめました。
グループのルールとは、グループの決まりを文章にしたもので、以下のグループのルール例は5つの問いに答えています。グループは何のためにあるか、メンバーにどう振る舞ってほしいか、何が禁止か、ルールが破られたらどうなるか、誰に連絡すればいいか、の5つです。ルールは短くまとめ、新しいメンバーが最初に見る場所にピン留めし、全員に同じように適用しましょう。
このガイドでは、実際の例を3つ取り上げます。短いルール、長いルール、そしてテンプレートです。そのうえで、コピーして使える私たちの短いテンプレートも紹介します。
グループのルールとは何ですか?
グループのルールとは、グループの決まりを文章にしたもので、メンバーがすべきこと、してはいけないこと、それでもしてしまったらどうなるかを定めます。ルールがあれば、新しいメンバーは初めて投稿する前に、そのグループでのやり方を知ることができます。
グループのルールは、次の3つに分けて考えるとわかりやすくなります。
- ガイドライン(guidelines)は、望む雰囲気と振る舞いを示します。
- ルール(rules)は、実際に守らせることのできる、はっきりした線を引きます。
- 基準(standards)は、その両方の裏にある価値観を示します。
3つの文書を別々に用意する必要はありません。短いページ1枚で、3つすべてをまかなえます。
グループのルールには、何を書けばいいですか?
よいルールは、5つの問いに答えています。メンバーが5つの答えをすべて1つのページで見つけられれば、そのページは役目を果たしています。
| 要素 | 答える |
例文 |
|---|---|---|
| 目的 | このグループは何のためにあり、誰のためのものか | 「このグループは、地域でウォーキングの会を運営している人のためのものです。」 |
| 望ましい振る舞い | よい参加とはどういうものか | 「やるべきことだけでなく、自分で試してうまくいったことも共有しましょう。」 |
| 禁止事項 | 何が削除されるのか | 「悪口、スパム、グループ内での販売は禁止です。」 |
| 違反したとき | 誰かがルールを破ったら、どうするのか | 「メッセージを削除し、その理由をお伝えします。」 |
| 連絡先 | 困ったとき、メンバーはどこに相談すればいいのか | 「管理者の誰かにメッセージを送ってください。」 |
望ましい振る舞いは前向きな言葉で数行にまとめ、禁止事項は短く、大まかに示すだけにしましょう。言葉づかいは、グループがふだん使っている口調に合わせます。和やかなグループなら、ルールのところだけ法律のような言葉づかいに変えるべきではありません。
実際のコミュニティに学ぶ、グループのルール例
次の3つの例を見ると、実際のルールがどれほど違う形をとりうるかがわかります。1つはとても短く、1つは長く、もう1つはテンプレートです。
Reddit:短い8つのルール
Redditには、サイト全体に適用される、番号付きの8つのルールがあります。その大半は、「Remember the human」(相手も人間だと忘れない)のような短い命令文で始まります。命令文のあとには、それぞれ1文から3文の説明が続きます。
Redditは、ルールを2つの層に分けてもいます。Reddit上の各コミュニティには独自のルールがあり、それを運用するのはそのコミュニティのモデレーターです。各コミュニティのルールの下には、全員に適用されるサイト全体のルールがあり、こちらはRedditの運営チーム(admins)が運用しています。違反への対応の一覧は、やめるよう丁寧にお願いすることから始まり、コミュニティそのもののBANで終わります。
ここから学べるのは、覚えやすい短いルール名に、わかりやすい説明をひとつずつ添えることです。
Mozilla:長い文書の例
MozillaのCommunity Participation Guidelinesは、まとまった1本の文書です。ページには、Version 3.1という版と、最終更新日が示されています。この文書は、オンラインとオフラインの両方で適用されることを示したうえで、期待される振る舞いを、敬意、率直さと節度、誰も排除しないこと、という短い見出しごとにまとめています。
別のセクションでは、個人攻撃や脅迫など、許されない振る舞いを挙げています。ほかに、違反したときの結果を説明するセクションと、報告の送り先とその報告を読む人を示すセクションもあります。ページには、この文書がCreative Commons Attribution-ShareAlikeライセンスのもとで配布され、ほかの行動規範をもとに作られたことも書かれています。
ここから学べるのは、問題を報告するわかりやすい方法と、やめるよう求められた人は必ずやめる、というはっきりした一文です。
Sparkle on Substack:コピーして手直しできるテンプレート
Sparkle on Substackは、対面やオンラインのコミュニティ向けに、コミュニティのルールのテンプレートを公開し、自由にコピーして手直ししてよいとしています。テンプレートには、番号付きの項目が10個あります。いくつかの項目は、個人の境界線を扱っています。そのうちの1つは、断りや保留、あるいは沈黙を、それだけで十分な答えとして受け止めるよう求めています。
別の項目は、ほかのメンバーのスクリーンショットや録音、録画を、許可なく共有しないよう求めています。最後の項目は、ルールに反する振る舞いがあれば、主催者がその投稿を削除したり、その人をコミュニティから外したりできるとしています。
ここから学べるのは、プライバシーや境界線についてのルールが、悪口についてのルールと同じくらい大切だということです。
コミュニティのルールの例を10個挙げるなら?
公式の10個のリストというものはありません。たいていのグループに必要なことは、次の10個のルールでまかなえます。
- 敬意を持ち、誰も排除しない。
- ヘイトスピーチや差別をしない。
- 話題に関係のある話をする。
- スパムや自己宣伝をしない。
- プライバシーと個人情報を守る。
- 建設的なフィードバックを促す。
- 言い争わずに、ルール違反を報告する。
- フェイクニュースや誤った情報を流さない。
- よい貢献を認める。
- モデレーターがどう判断しているかを公開する。
10個すべてが必要なわけではありません。グループが今抱えている問題か、これから起きそうな問題を解決するものを選びましょう。近所の人たち20人のグループに必要なルールは、何千人もいる公開グループより少なくて済みます。
自分たちのグループのルールの作り方
すでに起きた問題か、これから起きそうな問題から始めましょう。ルールは、想像上の問題ではなく、実際の問題を解決するものにしましょう。
- まず目的を書く。 グループが何のためにあり、誰のためのものかを、1文か2文で書きます。
- ルールは1つずつ、わかりやすい1文で書く。 「グループ内での販売は禁止です」のほうが、「商業目的の活動は推奨されません」よりはっきりしています。
- どうなるかを書く。 処分についてのあいまいな警告ではなく、投稿の削除など、実際にとる対応を書きます。
- 連絡先を書く。 誰に、どうやって連絡すればいいかを書きます。どんなグループのルールにも、最低限これは必要です。
- 短くまとめる。 誰も開かない長いページより、みんなが読む短いルールがいくつかあるほうが役に立ちます。
コピーして使えるテンプレート
[グループ名]へようこそ。 このグループは、[対象となる人]が[一緒にすること]をするための場所です。
私たちのルール
- 親切にしましょう。反対するのは意見に対してであって、人に対してではありません。
- 各チャンネルの話題から外れないようにしましょう。雑談は[チャンネル名]でどうぞ。
- 管理者の事前の了承がない限り、販売、広告、自分の事業へのリンクは禁止です。
- メンバーがここで共有したことは、グループの外に出さないでください。スクリーンショットを共有するときは、先に確認を取りましょう。
- 悪口、脅し、嫌がらせは、グループ内でもダイレクトメッセージでも禁止です。
ルールが破られたとき。 メッセージを削除し、その理由をダイレクトメッセージでお伝えします。同じことがまた起きたら、ミュートして、読むことはできても投稿はできない状態にすることがあります。ほかのメンバーに嫌がらせをしたり、脅したりした人はBANします。
質問や困ったことがあるときは、[オーナーの名前]か、管理者の誰かにダイレクトメッセージを送ってください。
角かっこの中を書き換え、要らないところは削り、ルールは必要になったときだけ足しましょう。
ルールを周知し、ピン留めして、運用するには
ルールは、目にしてもらえて初めて機能します。ルールは専用の投稿1つにまとめ、ウェルカムメッセージで触れ、ルール違反に対応するときにはそのルールへのリンクを示しましょう。とくにグループが大きくなっている時期には、ときどきメンバーにルールを思い出してもらいましょう。
ルールは、誰に対しても同じように運用しましょう。対応するときにそのルールへのリンクを示せば、気分ではなくルールに従って判断していることが伝わります。
Groupandaの新しいグループには、最初から「お知らせ」チャンネルがあり、初期設定ではオーナーだけが投稿できます。ルールは「お知らせ」に投稿するか、投稿できる人をオーナーが選べるルール専用のチャンネルに投稿しましょう。オーナーと管理者はメッセージをピン留めでき、ピン留めしたメッセージはそのチャンネルの「ピン留め」タブに残ります。
ルールが破られたときは、オーナーと管理者が、メッセージの削除、メンバーのミュートやBANを行えます。ミュートには期限がなく、ミュートされたメンバーは、読むことはできても、投稿もリアクションもできません。BANされた人の参加はすぐに終わり、再び参加することもできません。メンバーは、メッセージをGroupandaに報告したり、ほかのユーザーをブロックしたりすることもできます。誰が何をできるかは、ロールと権限についてのガイドで説明しています。
よくある質問
ガイドラインとルールは、何が違いますか?
ガイドラインは、メンバーにどう振る舞ってほしいかを示すものです。ルールは、実際に守らせる具体的な線引きです。ガイドラインという言葉を、この記事でいうグループのルール全体を指す言葉として使い、ルールをその中で実際に守らせることのできる部分と考えることもできます。
グループのルールは、どのくらいの長さにすればいいですか?
5つの問いに答えられるだけの長さがあり、新しいメンバーが読み切れるくらい短いのが目安です。先ほどの短い例は番号付きの8項目に収まっていますが、長い例は1ページ全体を使い、イベントやスタッフも対象にしています。
グループのルールは、どのくらいの頻度で見直せばいいですか?
見直しは、決まった周期で行いましょう。新しいグループや大きくなっているグループなら、まずは四半期に1回が目安です。落ち着いたグループなら、年に1回で足りることもあります。同じ問題が何度も起きているのに当てはまるルールがないなら、時期を待たずに見直しましょう。
まとめ
目的を1行で書き、わかりやすいルールをいくつか決め、ルールが破られたらどうなるかと、誰に連絡すればいいかを書きましょう。それを新しいメンバーが最初に見る場所にピン留めし、誰に対しても同じように運用します。チャンネル、検索、ロール、参加方法については、グループチャットアプリとしてのGroupandaを、別のページで詳しく説明しています。
出典
これらのページは、2026年10月13日に読みました。そのうち3つは、上で取り上げた例です。残りの3つはコミュニティ向けソフトウェアの提供元によるガイドで、私たちのアドバイスの参考にしました。以下の出典には、それぞれ、私たちがそのページを読んだ日を記しています。また、ページ自体の日付(ページ上かメタデータにあるもの)があればその日付を、なければ日付がないことを記しています。
- Circle, 7 community guideline examples for building a respectful online space。ルールと基準をまとめて指す言葉としてのガイドライン、5つの基本要素、実際の問題を解決するルール。自分たちらしい言葉でのわかりやすい書き方、グループが大きくなる時期のリマインド、四半期ごとの見直し。ページには2025年6月3日の日付があり、メタデータでも、公開日と最終更新日はどちらもその日です。2026年10月13日に読みました。
- Guild, How to create Community Guidelines。グループのルールを行動規範ととらえる考え方、5つの要素、望ましい振る舞いの短いリスト、最低限書くべき連絡先、ルールを載せる場所。ページには2023年7月17日の日付があり、メタデータでも、公開日と最終更新日はどちらもその日です。2026年10月13日に読みました。
- Bevy, Effective Community Rules Examples and How to Implement Them。コミュニティのルールの10の例(この記事の10個のリストのもとにしたもの)、投稿のピン留め、年1回の見直し。ページにもメタデータにも、このページ自体の公開日も更新日もありません。2026年10月13日に読みました。
- Reddit Rules。サイト全体の8つのルール、モデレーターが運用する各コミュニティのルール、違反への対応の一覧。ページにもメタデータにも、このページ自体の日付はありません。ページのメニューにある日付は、Redditのほかのポリシーのものです。2026年10月13日に読みました。
- Mozilla, Community Participation Guidelines。適用される範囲、期待される振る舞い、許されない振る舞い、違反したときの結果、報告、Creative Commonsのライセンス。ページには、Version 3.1、2020年1月16日更新とあります。2026年10月13日に読みました。
- Sparkle on Substack, Community Guidelines Template。対面やオンラインのコミュニティ向けのテンプレート、10の項目、境界線、スクリーンショット、投稿を削除したりメンバーを外したりできる主催者の権限。ページには2026年6月26日の日付があり、メタデータでも同じ日です。2026年10月13日に読みました。